HT-11 (軟鋼及び50キロ高張力鋼の高電流溶接用)

JIS Z 3312 YGW-11 AWS A5.18 ER70S-G

使用特性

大電流域でアークの安全性が優れ、スパッタも少なくアークの強さ、広がりも良好で溶着速度が速く、溶け込みも深いので高能率溶接ができます。 特に厚板の突合せ溶接からすみ肉溶接まで高能率で施工できる炭酸ガスアーク溶接ワイヤーです。 下向、横向及び水平の溶接姿勢に適します。
HT-11の商品写真

HT-11-case

HT-11のペールバック

用途

鉄骨、棟梁、車両、造船などの軟鋼及び50キロ高張力鋼を使用した各種構造物の突合せ及びすみ肉溶接。
ワイヤ径(mm) 1.2 1.4 1.6
巻数(kg) 20
250
350
シールドガス C Si Mn P S
CO2 0.05 0.80 1.48 0.009 0.006

  降伏点 引張強度 伸び 吸収エネルギー
kgf/mm2 (N/mm2) kgf/mm2 (N/mm2) (%) kgfm (J)
溶接のまま 47 (460) 57 (560) 30 13 (130)
625℃×1h 44 (430) 54 (530) 33 16 (160)


ワイヤ径 (mm) 1.2 1.4 1.6
電流範囲(A) 下向 180~350 250~400 300~550
水平すみ肉 180~300 230~350 270~400
横向 150~200 180~250 200~300
 

使用上の注意事項

1. 炭酸ガスは、JIS3種または、溶接用炭酸ガスを使用してください。
2. 風のある所では、ブローホールが発生することがありますので防風対策を行って溶接してください。
3. シールドガスの流量は20~25l/min程度が適当です。
4. 溶接箇所の錆、汚れ、水分などを除くように十分は管理を行って下さい。
5. チップと母材間の距離は溶接電流250Amp以下では15mm前後、250Ampを超える場合は、20~25mm程度に保って下さい。